2020年1月11日土曜日

張正九(Jung Koo Chang)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

15連続防衛、「韓国の鷹」張正九。イラリオ・サパタ戦(再戦)、ソット・チタラダ戦(初戦)、大橋秀行戦(再戦)、を紹介します。

張正九(Jung Koo Chang)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

張正九(韓国)
身長161cm:オーソドックス(右構え)

張正九 3R TKO イラリオ・サパタ
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1983年)
張:左右フック
サパタ:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
3R:サパタがスタンディングダウン
(感想:張がタイトル獲得。張は釜山出身のファイター。ひたすらエネルギッシュに連打で攻める、いわゆる「コリアンファイター」の典型的な選手。17歳でプロに。アルフォンソ・ロペスやアマド・ウルスアといった強豪に勝利して「世界レベル」であることを証明。そしてサパタ(パナマ)の王座に挑戦。しかし、初戦ではわずかに及ばず、サウスポーのサパタが判定勝利。再戦ではどうか? 張が左右フックで前に出る。アウトボクサーのサパタは右ジャブと左ストレートで応戦しながら打ち合いに応じる。3Rにスタンディングダウンをとられたサパタ。カウント中に棄権。張のしつこい攻撃にウンザリしたのだろう。サパタは当ててポイントをとるタイプ。棄権したのは自分のパワーでは張を止められないことを悟ったからだと思われる。サパタを再戦で圧倒した張。後、同じ相手と2回、3回戦ったりしながら結局15連続防衛。この試合から彼の長い時代が始まった。)

張正九 12R 判定 ソット・チタラダ
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1984年)
張:左右フック
ソット:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:張がタイトル防衛。三度目の防衛戦。相手は後にWBC世界フライ級王者になるソット。この時点では戦績に問題があったため、「世界挑戦する資格があるのか?」と言われたほど、国際的には無名の選手。韓国で行われた試合(張は大橋秀行との再戦を除いて、全て韓国で試合をした)。キレイなジャブ、ストレートを力強く飛ばすソット。張は前に出て右フックを当てに行く。ともにディフェンスができ、打たれ強いため、どちらかが一方を圧倒するということもなく12R終了。判定で張。ダウンシーンは無し。ソットが負けた、というより、張が少し多めに(特に右フック)当てた、という印象。終盤はソットが押すシーンも。試合後にはエプロンサイドにあのジョー小泉さんが。また、10Rにはレフェリーが突然足を痛めて試合が中断するハプニングも(「ボクシングマガジン1984年5月号」によると足を「ねんざ」したらしい。レフェリーはボクサーの動きを邪魔しないようにレフェリングしなければならないため、動きの速い選手の試合を裁くには大変な運動量が必要。でも試合中に足を痛めて試合を中断するのは珍しい。シュガー・レイ・ロビンソンの試合でレフェリーがあまりの暑さでダウンしたことならあるが。)

張正九 8R TKO 大橋秀行
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1988年)
張:左ジャブと左右フック
大橋:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
3R:左フック、右アッパー、右ストレートで3度、大橋がダウン
7R:右ストレート、連打で2度、大橋がダウン
8R:右アッパーで2度、大橋がダウン
(感想:張がタイトル防衛。張の15度目の防衛戦(結果的に最後の防衛戦となった)。後にWBC、WBA世界ストロー級王者になる大橋と再戦(初戦は張が圧勝)。「後楽園ホール」で行われた試合。大橋はガードを上げる「のぞき見スタイル」で、一発一発パワーを込めて打つ。張は手数と左フック。3Rに三度ダウンした大橋。一方的な展開に「もう終わりだ」と思ったらラウンド終了間際に大橋の右ストレートのカウンターで張が大きくグラつく。ボクサーのスゴイところは打たれて劣勢になっていても「チャンス」となると一気にパワーが回復したかのように猛然と攻めていくところ。その後は激しい打ち合いが続いたが、最後は大橋がダウンを繰り返し、レフェリーが試合を止めた。手数など、様々な点で張が上だった。その後、張はプライベートな問題により王座返上。そしてカムバック。ウンベルト・ゴンザレス、ソット・チタラダ(再戦)、ムアンチャイ・キティカセムに敗れて、王座復帰ならず。張はガチャガチャした動きをする選手だったが、連打の回転が速く、当てるのが上手く、タフだった。張とよく比較されるのが同時期にWBA世界J・フライ級王者だった柳明佑。どちらも異常にタフで手数が多い。対戦が期待されたこともあったが、実現せず。戦ったとしても「引分」か「微妙に差がついた」というような接戦になっていたのではないか、と予想する。)

①「WBC World Light Flyweight Title
Hilario Zapata vs. Jung Koo Chang」
②「WBC World Light Flyweight Title
Jung Koo Chang vs. Sot Chitalada」
③「WBC World Light Flyweight Title
Jung Koo Chang vs. Ohashi Hideyuki」

イラリオ・サパタ(Hilario Zapata)のページ
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ソット・チタラダ(Sot Chitalada)のページ
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大橋秀行(Ohashi Hideyuki)のページ

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